幼年期の終わり

旧約版も昔に読んでいた*1のだけど、やはりピンとこない。その時代で読まなければ、この凄さを本当の意味で理解できないのだと思う。どうしても、話の構成とオチをそのままで捉えてしまうのだ。
でも「大いなる意志」を登場させて破綻していない珍しい作品だと思う。ひょっとして、大いなる意志を描く小説の元祖なのかなぁ。オレが旧約版を読んだ頃に存在していなかった、「人類補完計画」の小説と若い人が読むと感じてしまうのかもしれない。

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

*1:第2部の途中で思い出した