フラット化する世界 [増補改訂版] (下)

上巻と比べたら冗長な感想を持った。でも、社会の安定という非常に大切なことが書かれている。基本的に著者は優しい人なのだと思う。
この本を読んでから、最近のニュースで報道されている内容と照らし合わせると何が起こっているのか見えてきた。色んな組織が保護主義的な要望をあからさまに出してくれている。民主党が政権をとって良かったこと*1の1つだろう。
経済政策はまだ修正が効くので、政治に関する重点事項が教育に移ってきた。日本という国はこれからさらに没落して、今の教育を受けた世代とバカ親の組み合わせでは立ち直れない。科学技術で立国するしかないのに、コンテンツ(エンターテイメント)で勝負する気なのか?ゲームはもう負けたし、アニメも次の世代が殆ど育っていない。幸運にも、アニメはまだブルーオーシャンであることによって生き残れているだけだ。
ようするに先進国にすむ人は、どうやっても格差が広がってしまうのだ。悲しいけど、みんな歯を食いしばって努力するしかない。

フラット化する世界 [増補改訂版] (下)

フラット化する世界 [増補改訂版] (下)