US配列とJIS配列の違い

キー配列に関して、自分の経験ではUS配列とJIS配列の間には特に違いを感じない。

かつて、US配列のマシンとJIS配列のマシンが混在する環境で過ごしていた時期があり、毎日違うマシンを使っていたので、その日にならないとどちらの配列を使っているかわからなかった。最初は混乱したが、すぐに両方に慣れてしまった。

むしろ、QWERTY配列からDvorak配列にすることにこだわった方が有意義だ。昔にDvorak配列を常用していた経験から言うと、ショートカットキーがDvorak配列を使う上での最大の障害だったが、それでも利用価値があると思う。

そこで、久しぶりにUS配列を使ってみることにした。キーボードを買い替えるまでの志はないので、ソフト的に配列を変更することにした。

Manjaro Setting Managerにあるキーボードの設定を眺めてみると、English(Austraria)配列がJISキーボードをUS配列として使ったときに近いことに気づきました。"\|"の位置がUS配列と異なる点がありますが、それほど大きな問題ではないと思います。

Manjaro LinuxでEnglish(Austraria)のキー配列に設定した

設定変更後の/etc/vconsole.confの内容は以下になっていた。

FONT=
FONT_MAP=
XKBLAYOUT=au
XKBMODEL=layouts
XKBOPTIONS=terminate:ctrl_alt_bksp

Xの設定は以下になっていた。

Section "InputClass"
        Identifier "system-keyboard"
        MatchIsKeyboard "on"
        Option "XkbLayout" "au"
        Option "XkbModel" "layouts"
        Option "XkbOptions" "terminate:ctrl_alt_bksp"
EndSection

ちなみに、X11のAustraliaはUSの名前を変えただけだった。

// Keyboard layout for Australia.

// The default Australian layout is the same as the American.
default partial alphanumeric_keys
xkb_symbols "basic" {
    include "us(basic)"

    name[Group1]= "English (Australia)";
};

で、調べてみると同じことをしている人が何人もいて、Macを中心にする人がいるみたい。
https://note.com/kamemushi_works/n/n65ab71ca98ec

オーストラリアってこんな変なキーボードを標準で使っているの?と疑問に思い、検索したところ、https://geekscallout.com.au/what-keyboard-layout-does-australia-use/によると、US配列を使っているみたい。

なんでUK配列とUS配列の間の子がEnglish(Australia)と称されているのかは謎のままだ。

設定変更した後日、ログインするとキー配列の変更が反映されなかったので調べた。結論は、Fcitxがキー配列を奪っていた。*1
fcitx5-configtool を起動して、アドオン > XCB 設定と入り

  • システムXKB設定のオーバーライドを許可する
  • 常にレイアウトをグループレイアウトのみにする

の両方のチェックを外す。コレによりキー配列設定が設定したとおりに出来た。

*1:キーボード入力関連で変なことが起きたら大体、Fcitxを疑っておけば間違いない気がする。