富の未来(下)

面白かった。フラット化とあわせて読みたい内容だった。最悪のシナリオも考慮しつつ、予測をするのは筆者が高齢なので過去の経験によるものだろう。予想通りに事が進むこと自体がまれだし。

「悲観論で勝てた戦いはない」って、アイゼンハワーいいこと言ったな。

SONYの株式50%を外国人が所有していても日本企業と呼べるのか?

日本企業の定義が必要になるけど、外国資本に支配されていない日本企業って少ないハズだよな。自動車産業でも、トヨタとホンダ以外は外国資本の傘下だし。大体、電機メーカーが多いのは同意するが、それを言ったら自動車メーカーだって多すぎるよ。

ようするにこの本は、現在の世界で起きている問題が、新しい構造へ転換する前の胎動であると主張している。これは産業革命以来の変革であり、多分そのとおりなのだろう。

富の未来 下巻

富の未来 下巻