闘うプログラマー (下)

読み物として面白かった。MIPSでも平行開発していたのは知らなかった。Windows NTは3.51と4.0を使ったことがある。当時のオレはMS Windowsをバカにしていたけど、NT3.51はこれならメインで使えるなぁと素直に思っていた。4.0はちょっと微妙だった気がするけど、3.51ほど使わなかったので悪い印象はない。個人的にはcairoがどれほど派手に失敗したのかが興味がある。予想するには、根幹部分の方針が決まらないままで始めて、何も決まらなかったのではないかと思う。だって、どうやって実装すればよいかイメージが浮かばないし。
本の感想について書いておくと、確かにきつい開発で大変さを色々と強調しているけど、このレベルの混乱(死の行進)なら「たまに」ある話だとおもう。筋の良い(後のベースとなる)大規模ソフトを製品としてリリース出来たことは滅多にないから本になるのだ。でも、リーダーがコーディングする開発は強烈だ。いちどはそんな人に出会ってみたいけど、日本では無理だろう。あと、会社に入って分かったことは、技術者からみて「ゲイツは偉い」ということだった。

闘うプログラマー 下巻

闘うプログラマー 下巻