トムは真夜中の庭で

年をとってしまって、ラストを読んでいて泣きそうになった。時間に関する説明がないからファンタジーとされているのだろうけど、俺にとってこれはSFだ。俺が子供の頃でもハティのような女の子もかろうじていたけど、都会にいると町中でそのような子供を見たことがない。トムにとっては友達だけど、読者である俺は、ハティが好きになっていた。多分、今年読む本の中で一番面白かった作品になるだろう。
作者略歴によると、「ハヤ号セイ川をいく」も書いていたそうだ。小学校(中学?)の頃に課題図書で読んだ記憶がある。当時は何とも思わなかったけど。

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))