考えることの科学

面白いことが書かれているのに作者が東大の人で、頭の善い人向けなのか?全体的に詰め込みすぎな気がする。

ヘンベルのパラドックス、標本の大きさの無視、回帰効果の記述は読んでいて面白い。ベイズの定理で求められる確率は、どうしても直感とは異なってしまう。直感がなぜ間違ってしまうのかについて、興味をもって読むことが出来た。

単純に結論を出しているのでなく、問題提起や指針を示していており、面白そうなテーマが詰まっている、まさしく推論の認知心理学への招待であると思う。

考えることの科学―推論の認知心理学への招待 (中公新書)

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